「ルシール」はハロルド作石の漫画『BECK』に登場するギター。
「ルシール」は作中に登場する架空のブルースマン、サニーボーイ・ウォーターズが所有していたレス・ポール。
サニーボーイがステージで演奏している時に恋敵に銃で撃たれサニーボーイは殺されてしまい、その時に受けた銃弾でギターのボディに7つの弾痕がついた。
サニーボーイの死後、「ルシール」は弟子ジョン・リー・デイヴィが所有し、
その後ジョンの甥のレオン・サイクスが所有していたが、竜介とエディーがレオン・サイクスの車から盗み出した。
レオンに「ルシール」を盗んだことを突き止められるが、竜介はジョンに才能を認められ所有を認められ、竜介が「ルシール」を所有している。
「ルシール」のフロントピックアップは壊れているが、
人を惹きつける音色を出すこの世に2つとないレス・ポール。
「ルシール」の元ネタ・モデル
「ルシール」には実はモデルとなったギターが存在する。
それはB.B.キングが所有している「ルシール」という同名のギター。
ただしB.B.キングの「ルシール」はレス・ポールではなく、ギブソンES-355。
ヘッド部分には「Lucille」の文字が刻まれている。
※ギブソンES-355にはFホールが空いているが、
B.B.キングの「ルシール」はハウリング対策のためFホールを空けていない。
「ルシール」にまつわる事件
B.B.キングが自分のギターを「ルシール」と呼ぶのには由来があり、
キングが遭遇したある事件以来、ギターを「ルシール」と呼ぶようになった。
ある日ステージでキングが演奏している際にクラブの客席にいた2人の男がケンカを始め、殴りあっているうちにそばにあった灯油缶が倒れたためクラブは火に包まれてしまった。
キングもクラブから避難したが演奏に使用していたギターをステージに置き忘れたことに気づき、周囲が静止するも聞かず火に包まれたクラブにギターを取りに戻った。
ステージに戻るとギターは奇跡的に火災の被害に遭っておらず、無事だった。
その時、キングはこんな声を耳にしたという。
“あいつら、ルシールを取り合って殺し合いになるところだったんだぜ”
「ルシール」というのはクラブで働いていた女の子の名前であることをキングは後に知った。
キングはその女の子に会ったことがなかったが、
その事件以来、キングは自分のギターを「ルシール」と呼ぶようになった。
キングはステージに上がる時は”ギターを持ってステージに立つ”とは言わず、
“ルシールと一緒にステージに上がる”と言うそう。
キングもクラブから避難したが演奏に使用していたギターをステージに置き忘れたことに気づき、周囲が静止するも聞かず火に包まれたクラブにギターを取りに戻った。
ステージに戻るとギターは奇跡的に火災の被害に遭っておらず、無事だった。
その時、キングはこんな声を耳にしたという。
“あいつら、ルシールを取り合って殺し合いになるところだったんだぜ”
「ルシール」というのはクラブで働いていた女の子の名前であることをキングは後に知った。
キングはその女の子に会ったことがなかったが、
その事件以来、キングは自分のギターを「ルシール」と呼ぶようになった。
キングはステージに上がる時は”ギターを持ってステージに立つ”とは言わず、
“ルシールと一緒にステージに上がる”と言うそう。
キングの「ルシール」のボディに弾痕はないが、
一人の女の子をめぐって男が争ったこと、
ステージ上で事件に巻き込まれたことがBECKの「ルシール」にまつわる話のモデルになっている。